季節の暮らし・防災

台風対策グッズおすすめ完全ガイド【2026年版】停電・断水・強風に備える必需品リスト

こんにちは。アウトドアと暮らしのメモ帳、運営者の「そちゃ」です。

台風が近づいてから慌てて準備しようとしても、スーパーやホームセンターでは必要なものが売り切れていることが少なくありません。「次こそは早めに備えたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、台風対策は「停電・断水・浸水・強風」の4つに分けて、優先順位を決めて備えることが重要です。やみくもに買うのではなく、必要なものを整理しておかないと、肝心なものを買い逃してしまいます。

この記事では、台風で本当に困ること(停電・断水・浸水・強風)を軸に、優先度の高いグッズから順番に、必要な「数」の目安も含めて具体的に解説します。100均で揃うものからポータブル電源まで、住宅タイプや家族構成別のポイントも押さえているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読んだらわかること

  • 台風対策グッズの優先順位(何から揃えるべきか)
  • 飲料水・非常食・携帯トイレの必要な「数」と「量」の根拠
  • 停電対策に必要なグッズと選び方(ライト・充電・ポータブル電源)
  • 非常持ち出し袋に入れるべきもの一覧
  • 窓・ベランダ・屋外の台風対策グッズと正しい使い方
  • マンション・一人暮らし・子育て世帯それぞれのポイント
  • ペット・乳幼児・高齢者がいる家庭の追加グッズ
  • 台風停電はどのくらい続くか・前日にやることの整理
  • 100均(ダイソー)で揃うものとそうでないものの見分け方
  • ローリングストックで備蓄を無駄なく維持する方法

目次

台風で実際に困ることと、グッズ選びの優先順位

台風対策グッズを揃える前に、まず「台風で何が起きるか」を整理しておきましょう。どのリスクに備えるかによって、優先して買うべきグッズが変わります。

台風がもたらす5つのリスク

リスク主な被害特に備えが必要な住宅・環境
強風・飛来物窓ガラス破損、屋根・外壁の損傷、停電の原因になることもすべての住宅
大雨・浸水床上浸水、地下・低層階への浸水、川の氾濫低層階・川沿い・低地の住宅
停電照明・冷暖房・情報収集の停止、マンションは断水にも直結すべての住宅(特にマンション)
断水飲料水・トイレ・調理が使えない特に電気式給水ポンプを使うマンション
移動制限外出不可による備蓄不足、避難が困難になる自動車移動が必要な地域・避難の可能性がある地域

台風は地震と違い、接近前にある程度準備できる時間があるのが大きな特徴です。気象庁の情報を確認しながら、3〜5日前から段階的に準備を進めるのが理想です。

グッズ準備の優先順位

すべてを一度に揃えようとすると挫折します。次の順番で揃えると、限られた時間とお金で最大限の備えができます。

  1. 家庭の備え(飲料水・非常食・携帯トイレ):これが足りないと命に直結する
  2. 停電対策(灯り・情報・充電):夜間の安全と情報収集の基盤
  3. 非常持ち出し袋:避難が必要になったときのための最小限セット
  4. 屋外・ベランダ対策:飛散物・浸水の入り口を減らす
  5. 子ども・高齢者・ペット向け:要配慮者の欠品が最も危険
  6. 長期備蓄(ローリングストック):更新を仕組み化して維持する
そちゃ
「全部やらなきゃ」と思って何もできないのが一番ダメなパターン。まず①と②だけでも揃えてしまえば、いざというときに最低限は乗り切れます。

【最優先】家庭の備え:飲料水・非常食・携帯トイレの必要数

台風が来てから慌てて買いに行こうとしても、スーパーやドラッグストアの棚は台風前日までにほぼ空になります。飲料水・非常食・携帯トイレの3点は、台風シーズン前(6月頃)までに揃えておくのが鉄則です。

飲料水:1人1日3リットル×最低3日分

内閣府が示す備蓄の目安は、飲料水は1人1日3リットル、最低3日分です。大規模な台風や長期停電を想定するなら1週間分が望ましいとされています。

家族構成3日分(最低ライン)1週間分(推奨)
1人9L(2Lペットボトル×5本)21L(2Lペットボトル×11本)
2人18L(2Lペットボトル×9本)42L(2Lペットボトル×21本)
4人36L(2Lペットボトル×18本)84L(2Lペットボトル×42本)

普通の2Lミネラルウォーターは賞味期限が約2年。5年・10年保存対応の長期保存水と、普段から使いながら回すローリングストック水を組み合わせると管理しやすくなります。

また、断水時にトイレを流すための生活用水は別途必要です。台風接近前に浴槽に水を張っておくのは今すぐできる最も簡単な備えです。1日に1人あたり10〜20リットルが目安になります。

非常食:最低3日分、できれば1週間分

農林水産省は食品備蓄を最低3日分、大規模災害を想定するなら1週間分を推奨しています。非常食を選ぶときの基本条件は次の3つです。

  • 調理不要、または少ない水で食べられる(停電・断水でも食べられる)
  • 賞味期限が長い(5年以上あると管理が楽)
  • 家族が普段から食べられる味(アレルギーへの配慮も含む)

缶詰・レトルト食品・カップ麺・アルファ米・栄養補助食品などを組み合わせましょう。「非常食専用品」をまとめ買いするよりも、普段食べているものを多めに買って使いながら補充するローリングストックのほうが、コストも管理の手間も抑えられて現実的です。

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携帯トイレ:1日5回×人数×日数で計算する

台風対策で意外と見落とされがちなのが携帯トイレです。マンションは停電でポンプが止まると断水になり、水道もトイレも両方使えなくなる可能性があります。戸建てでも水道管の破損や浸水で使えなくなるケースがあります。

必要な備蓄数の目安は、成人1人あたり1日5回、1週間で35回分です。

家族構成3日分1週間分
1人15回分35回分
2人30回分70回分
4人60回分140回分

市販の携帯トイレは50回分セットで約1,800〜5,500円程度。凝固剤と防臭袋がセットになっているタイプを選ぶと、使用後の処理が楽です。廃棄方法は各自治体のルールに従ってください(多くの場合は可燃ゴミ)。

また、断水時にトイレの水を誤って流すと、下の階に汚水が逆流するリスクがあります(特にマンション)。排水経路が浸水した可能性がある場合は、復旧が確認されるまでトイレを流さないようにしましょう。

カセットコンロ+ガスボンベ

停電でIHが使えなくなっても、カセットコンロがあれば温かい食事やお湯を作れます。ガスボンベは1食あたり約15〜20分の使用で1本が目安。1日3食×3〜7日分を想定してボンベを備蓄しておきましょう。

ガスボンベの使用期限は製造から約7年です。保管は直射日光・高温を避け、換気のよい場所に置いてください。室内での使用時は必ず換気を行うこと。特に石油ストーブや炭は一酸化炭素中毒の危険があるため、室内での使用は絶対に避けてください

停電対策グッズ:ライト・充電・ポータブル電源の選び方

台風による停電は都市部でも頻繁に発生します。数時間で復旧することもあれば、大型台風のあとは1週間以上続く場合もあります。照明・情報収集・充電の3つを確保することが停電対策の基本です。

LEDライト:ヘッドライト+ランタンの2種類を揃える

停電対策の照明は1種類だけでは不十分です。作業や移動には両手が空くヘッドライト、部屋全体を照らすにはランタンと使い分けましょう。

  • 電源は乾電池式を選ぶ:充電式は停電中に充電できないため、防災用は乾電池式が安心。手回し発電機能付きのラジオライトで補完するのもよい方法です
  • ランタンは置き・吊り下げ両対応:フック穴付きのものが使いやすい
  • 各部屋に1個ずつ分散して配置:枕元・トイレ・玄関など複数箇所に置いておく
  • 予備電池を多めに用意:単1〜単4まで種類を揃えておく

防災用途なら3,000〜5,000円クラスの信頼性のある製品を選ぶのがバランスが良いです。100均(ダイソー)の300円COBライトや200円の災害備蓄ライト(72時間点灯可)も予備として役立ちます。

モバイルバッテリー:PSEマーク確認+2万mAh以上が目安

スマートフォンの充電が切れると、情報収集・家族との連絡・避難情報の確認がすべてできなくなります。モバイルバッテリーは防災グッズの中でも特に優先度が高いアイテムです。

  • PSEマーク(電気用品安全法適合)を確認する:無名メーカーの格安品は発火・液漏れのリスクがあります
  • 容量は2万mAh以上を目安に:スマートフォン(約3,000〜5,000mAh)を4〜6回フル充電できる容量
  • USB-C対応・急速充電対応のもの:最新スマートフォンや防災ラジオとの互換性が高い

価格帯は2万mAhクラスで3,000〜6,000円程度が目安です。夏の高温車内への放置は厳禁(リチウムイオン電池は高温環境で劣化・発火リスクが上がります)。使わない期間も半年に一度は充電して保管しましょう。

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手回し充電ラジオ:情報収集の要

停電時にスマートフォンの電波基地局が影響を受けると、インターネットもつながりにくくなります。そのような状況でも確実に情報を得られるのが乾電池式または手回し充電式のラジオです。

  • AM/FM(ワイドFM)対応:ワイドFMはAMの難聴取エリアをFMで補完する放送。対応していればより多くの局を受信できます
  • 複数の電源方式:手回し発電+乾電池+USB充電など、多電源に対応しているものが安心
  • LEDライト付き:照明としても使えて一石二鳥
  • USB出力付き:スマートフォンの緊急充電に使える(手回しは大電力には不向きなので、あくまで緊急用)

相場は2,700〜6,000円程度。スマートフォンの充電メインに使おうとすると手が疲れるだけなので、あくまでラジオとしての情報収集が主目的と割り切りましょう。

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ポータブル電源:本格的な停電対策に

モバイルバッテリーはスマートフォンの充電しかできませんが、ポータブル電源があれば家電製品(電気ケトル・扇風機・冷蔵庫など)にも給電できます。台風シーズンはちょうど真夏と重なるため、停電時の熱中症対策(扇風機・冷却グッズへの給電)としても威力を発揮します。

容量の目安できること価格帯の目安
〜300Whスマホ充電・LEDランタン・小型扇風機3〜4万円
500〜700Wh上記+電気毛布・電気ケトル4〜8万円
1,000Wh前後上記+冷蔵庫(小型)・炊飯器8〜14万円
1,500Wh以上上記+エアコン(小型)・長期停電対応14〜20万円以上

「Wh」と「W」の読み方:これだけ知れば選べる

  • Wh(ワット時)=容量:電気をどれだけ「蓄えられるか」。スマートフォン(約15Wh)なら500Whで約30回充電できる計算
  • W(ワット)=出力:一度に使える電気の最大量。電気ケトルは1,000〜1,200W、扇風機は30〜50W、スマートフォン充電は約20W

台風・停電対策では最低500Wh以上・出力600W以上を目安に選ぶと、扇風機・電気ケトル・スマホ充電を同時に賄えます。

電池の種類:リン酸鉄か三元系か

電池種類特徴防災用途での評価
リン酸鉄リチウム(LFP)充放電回数3,000〜4,000回・約10年、発熱・発火リスクが低い◎ 防災・長期保管向き
三元系リチウム(NMC)充放電回数500〜1,000回・約3年、軽量○ 軽さ重視ならあり。長期備蓄には不向き

防災グッズとして長期保管を想定するなら、リン酸鉄リチウム電池採用モデルを選ぶのが正解です。JackeryとEcoFlowの比較リン酸鉄リチウム電池の寿命については、それぞれ別記事で詳しく解説しています。

ガソリン式携帯発電機は一酸化炭素中毒のリスクがあるため、室内・車内での使用は絶対に禁止です。

そちゃ
ポータブル電源は「停電が来てから買おう」では間に合いません。台風接近の予報が出ると一気に在庫がなくなります。シーズン前に準備しておくのが正解です。

停電対策とポータブル電源の選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。

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非常持ち出し袋の中身リスト:避難のとき「これだけ持てばいい」セット

台風で避難勧告・避難指示が出たとき、焦りながら持ち出すものを考える余裕はありません。普段から非常持ち出し袋を玄関に置いておくことで、いざというときに迷わず動けます。

非常持ち出し袋の基本的な考え方は、「48〜72時間を生き延びるための最小限セット」。入れすぎると持ち出せなくなるので、成人1人あたり10kg以内を目安にしましょう。

非常持ち出し袋に入れるもの一覧

カテゴリアイテム備考
情報・通信スマートフォン(フル充電で)台風直前に必ず充電
モバイルバッテリー(満充電)PSEマーク確認済みのもの
乾電池式ラジオワイドFM対応が望ましい
照明ヘッドライト予備電池も一緒に入れる
ランタンまたは小型LEDライトトイレ用に小型を1つ別途
飲食飲料水(500ml〜1L)重くなりすぎない量で。残りは家庭備蓄に
高カロリー携行食えいようかん・カロリーメイト・ビスコ缶など
スプーン・フォーク(使い捨て)100均で揃う
トイレ・衛生携帯トイレ(5〜10回分)凝固剤・防臭袋付きのもの
ウェットティッシュ・除菌シート水が使えない環境でも体を清潔に保てる
衛生・健康マスク(5枚以上)感染症対策としても
救急セット(絆創膏・消毒液・包帯)基本的な応急手当用に
着替え・防護軍手(厚手)がれき処理・避難中のケガ防止に
雨具・ポンチョ台風中の避難なので必須
着替え1〜2セット(圧縮タイプ)100均の圧縮袋で省スペース化
書類・お金現金(小銭含む)停電でATM・カード決済が使えない場合に備えて
保険証・免許証のコピー防水ポーチに入れておく
お薬手帳(コピーでも可)持病がある人は特に重要
防寒アルミブランケット(緊急用)100均でも購入可能
ヘルメット折りたたみ式防災ヘルメット頭部保護のために

袋は大容量・耐水性のリュックサックが最適です。背負えて両手が空くこと、雨に濡れても中身が浸水しにくいこと(撥水加工・ロールトップ等)を基準に選びましょう。市販の防災セット(1〜2万円前後)をベースにして、処方薬や家族固有のものを追加するのが手軽です。

家族構成別に追加するもの

乳幼児がいる場合:月齢に合ったミルク・離乳食・おむつ・おしりふき・母子手帳のコピー。普段使いのものをローリングしながら備蓄しましょう。

高齢者・持病がある人がいる場合:1週間分の常備薬・処方情報・お薬手帳(紙のコピー)。停電・通信障害でも使える「紙の情報」として手元に置いておくことが重要です。

ペットがいる場合:ペットフード(5〜7日分)・水・リード・キャリーバッグ・ワクチン接種証明書・顔写真(迷子対策)。次のセクションで詳しく解説します。

防災グッズ全般の「本当に必要なものリスト」については、以下の記事にまとめています。

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ペット・子ども・高齢者がいる家庭の台風対策グッズ

要配慮者(ペット・乳幼児・高齢者・持病のある方)がいる家庭では、標準的な備蓄リストに加えて「その人・その子専用の備え」が必要です。ここが抜けると、いざというときに一番困ります。

ペットの台風対策グッズ

環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」では、ペットと一緒に避難する「同行避難」が基本方針として示されています。ただし、避難所でペットを受け入れてくれるかどうかは自治体・施設によって異なるため、事前にハザードマップと避難所のペット受け入れ状況を確認しておくことが重要です。

ペット用に準備しておくもの:

  • フード・水(5〜7日分):普段食べているものを多めにローリングストックする。処方食の場合は多めに確保
  • ケージ・キャリーバッグ:避難所ではケージに入れることが必須の場合が多い。普段から慣らしておくと移動時のストレスが減る
  • リード(予備含む2本):パニック状態の動物は予想外の行動をとるため、予備を持っておく
  • ペット用トイレシート・排泄物処理袋:避難所での衛生管理のために多めに持参
  • 常備薬・お薬手帳(写し):慢性疾患のある動物は特に重要
  • 迷子札・マイクロチップ情報:写真(スマートフォンに保存+印刷して持出し袋に入れておく)
  • ワクチン接種証明書・狂犬病予防接種証明書:避難所入所時に必要になる場合がある
  • おもちゃ・毛布(ニオイのついたもの):避難環境のストレス軽減に効果的
そちゃ
避難所でペットを連れて断られた、というトラブルは毎年起きています。近くのペット可避難所・ペットホテル・知人宅など、複数の「逃げ先」を事前に決めておくと安心です。

車中泊で避難する場合の備えについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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乳幼児・子どもがいる家庭のプラスα

  • 月齢に合わせたミルク・液体ミルク・離乳食:液体ミルクは開封後すぐ使えるため、停電時に特に重宝する
  • おむつ・おしりふき(1週間分):サイズアウトに注意してローリングストック
  • 母子手帳のコピー・予防接種記録:医療機関が変わっても対応できるように
  • 子ども用の着替え(圧縮袋入り):大人より汚れやすいので多めに
  • おもちゃ・絵本・タブレット(オフライン用動画入り):避難生活でのストレス・ぐずり対策

高齢者・持病がある方のプラスα

  • 処方薬(最低7日分)+お薬手帳コピー:かかりつけ医に「災害時の処方」として相談しておくと安心
  • 補聴器・眼鏡の予備・入れ歯ケア用品:なくすと生活の質が急激に落ちる
  • 介護用品(おむつ・尿とりパッド等):銘柄・サイズを備蓄メモに記録しておく
  • 電動車椅子・在宅医療機器の充電:ポータブル電源との相性(消費電力W数)を事前に確認

屋外・ベランダ・窓の台風対策グッズ:強風による被害を最小限にする

台風で窓ガラスが割れたり、ベランダの物が飛んで近隣に被害を与えたりするケースは少なくありません。集合住宅(マンション・アパート)の台風被害では窓ガラス破損が多くを占めます。事前の対策が確実に効果を発揮する分野です。

ベランダの片付けと固定【最も重要】

台風で窓ガラスが割れる主な原因は飛来物がぶつかることです。強風だけでガラスが割れるケースはほとんどありません。つまり、飛来物を作らないことが最大の窓対策になります。

台風接近前に必ず室内に移動させるもの:

  • 植木鉢・プランター(重くても飛びます)
  • 物干し竿・物干しハンガー
  • ベランダサンダル・小物
  • 傘・ほうき・ちりとり
  • ガーデニング用具・テーブル・椅子
  • 網戸(強風で外れると凶器になる)

室内に入れられないもの(エアコン室外機など)は、固定具・ロープ・結束バンドでしっかり固定してください。結束バンドは100均でも購入できます。

窓ガラス対策:飛散防止フィルムが最も効果的

窓ガラスが割れたとき、問題になるのは「割れたこと」よりも「ガラスの破片が室内に飛散すること」です。飛散防止フィルムを窓に貼っておけば、割れても破片が飛び散りにくくなります

飛散防止フィルムはホームセンターや通販で1,000円前後〜購入できます。気泡が入らないよう水貼りで施工しますが、一度貼ればそのまま使い続けられるので、台風シーズン前に貼っておくのがおすすめです。

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そちゃ
「窓に養生テープを米印に貼る」という対策が広まっていますが、これには大きな誤解があります。次のポイントを必ず読んでください。

養生テープの正しい使い方と誤解

台風が来ると養生テープが売り切れるほど需要が高まりますが、養生テープには「ガラスを割れにくくする」効果はありません。アメリカの国立ハリケーンセンターも「テープを貼ることは誤った安心感につながる」と警告しています。

対策効果注意点
飛散防止フィルム(常設)◎ 割れてもガラス飛散を大幅に抑制施工にコツが必要。シーズン前に施工推奨
養生テープ(応急)△ 細かい破片の飛散は多少抑制強度補強にはならない。ガラス片が大きくなるリスクも
段ボールで内側をふさぐ○ 割れた後の破片の室内飛散を防ぐ外からではなく室内側に固定すること
雨戸・シャッターを閉める◎ 最も効果的な窓保護設置費用は1か所10万円前後
カーテン・ブラインドを閉める○ 万一割れたときの室内への飛散を軽減今すぐできる手軽な対策

浸水対策:土のう・吸水土のう・止水シート

低層階・地下・川沿いのリスクがある住宅では、玄関や勝手口からの浸水対策も必要です。

  • 土のう:玄関・勝手口に積んで浸水を防ぐ。トイレ・お風呂の排水口をふさいで排水逆流も防げる
  • 吸水土のう(水を吸って膨らむタイプ):水さえあれば使える。都市部のように土砂が手に入りにくい環境でも使いやすい
  • 止水板・止水シート:玄関ドア前に設置する本格的な浸水防止グッズ

自治体によっては台風前に土のうを無料配布・配達してくれる「土のうステーション」を設置しているところもあります。住んでいる地域のサービスを事前に確認しておきましょう。

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ベランダ排水溝の清掃を忘れずに

ベランダの排水溝にゴミや葉っぱが詰まっていると、大雨のときに排水されずベランダが水浸しになり、室内への浸水・下の階への水漏れにつながります。台風接近前に排水溝を掃除しておきましょう。手袋とブラシがあれば5〜10分で終わります。

マンション・集合住宅の台風対策で特に注意すること

マンションは構造的に強風への耐久性が高いため「戸建てより安全」と思われがちですが、集合住宅ならではのリスクがいくつかあります。停電・断水・エレベーター停止が同時に起きる「トリプル被害」はマンション特有の問題です。特に確認が必要なポイントをまとめました。

停電→断水→エレベーター停止のトリプル被害

マンションは電気式の給水ポンプを使って各階に水を送っています。そのため、停電が起きると水道も止まる可能性があります。さらに停電でエレベーターも止まるため、階段での移動が必要になります。

  • 台風接近前に浴槽・大型容器に水を張っておく(生活用水の確保)
  • 飲料水は別途備蓄(蛇口から出なくなることを想定)
  • 携帯トイレを多めに準備(断水時はトイレも流せない)
  • 停電・浸水時はトイレを流さない(排水逆流で下の階に被害が出る)
  • 管理会社・管理組合の緊急連絡先を手元に控えておく

マンションの停電対策とポータブル電源の選び方については「マンションの停電対策にポータブル電源は必要?」で詳しく解説しています。

通電火災に注意:停電したらブレーカーを落とす

浸水・雨漏りが起きた後に電力が復旧した際、濡れた家電やコンセントがショートして火災(通電火災)になるケースがあります。避難前・停電時にはブレーカーをすべて落としておくことで、電力復旧時の通電火災を防げます。

換気システムの扱い

マンションの24時間換気システムは、台風の強風域に入ったらいったんOFFにしましょう。強い風が換気口から吹き込んで雨水が入ったり、換気扇に負荷がかかって故障したりするリスクがあります。台風が通過したら忘れずに再開させてください。

100均(ダイソー)で揃う台風対策グッズと、揃えないほうがいいもの

台風対策グッズの一部は、ダイソー・セリア・キャンドゥなどの100円ショップで十分揃えられます。ただし「命に直結するもの」は品質を優先して選ぶのが鉄則です。

100均で揃えてOKなグッズ

  • 養生テープ(100〜200円)
  • ロープ・結束バンド(100円)
  • アルミブランケット(緊急用・100〜300円)
  • 携帯トイレ(1個100円程度・まとめて活用)
  • 給水バッグ・折りたたみ水タンク(100円)
  • ウェットティッシュ・ボディシート(100円)
  • 圧縮タオル・圧縮ソックス(100〜200円)
  • 軍手(100円)
  • 使い捨てカトラリー(スプーン・フォーク・100円)
  • COBヘッドライト(300円):停電の予備照明として十分使える
  • 災害備蓄ライト(72時間点灯・200円):電源不要でポキっと折るだけ
  • 不織布マスク(5枚・100円)
  • 防災ノート・ボールペン(100円)

100均より専門品を選ぶべきグッズ

  • モバイルバッテリー:100均のものはPSE認証なし・容量不足のリスクあり。発火事故の事例もあるため、専門メーカー品を選ぶ
  • 防災リュック・持ち出し袋:耐久性と容量が重要。専門品(1,000〜5,000円)を使う
  • ヘルメット:落下物から頭を守るために規格品が必要
  • 防災ラジオ:手回し・多電源・ワイドFM対応など機能が重要。専門品を選ぶ
  • ガラス飛散防止フィルム:100均品は粘着力・耐久性が不十分。ホームセンターの専門品が確実
  • 救急セット(消毒液・絆創膏等):品質が重要。ドラッグストアで揃える
そちゃ
「100均で防災グッズを全部揃える」というのは現実的ではありません。消耗品や補助グッズは100均で節約して、照明・充電・情報収集グッズは品質重視で選ぶ、という使い分けが正解です。

キャンプ用品でも100均で使えるものとそうでないものがあります。気になる方は「100均キャンプ用品で本当に使えるのはコレ!ダイソーのおすすめ厳選20選」もあわせてどうぞ。

ローリングストック:備蓄を「使いながら補充」して維持する方法

防災グッズを一度揃えても、賞味期限切れのまま何年も放置してしまうのがよくあるパターンです。ローリングストック法を使えば、備蓄を無駄なく・手間なく維持できます。

ローリングストックの基本ルール

  1. 普段から食べるものを多めにストックする:缶詰・レトルト・乾麺・インスタントスープなど、日常的に食べるものを2〜3週間分多く買う
  2. 古いものから消費して、使った分を買い足す:「先入れ先出し」の原則。棚の奥に古いもの、手前に新しいものを配置する
  3. 非常食用と日常用を分けすぎない:「特別な非常食」を別に保管するより、普段食べているものを多めに持つほうが現実的に運用できる

農林水産省の「食品ストックガイド」でも、普段の食品を多めに買ってローリングストックする方法が推奨されています。特別な備蓄食料を大量に買うよりもコストが抑えられ、食べ慣れているため非常時でも食事がストレスになりにくいという利点があります。

水のローリングストック

2Lペットボトルの水は賞味期限が約2年。2〜3か月に1度、1〜2ケース分の水を飲みながら使い切り、補充するサイクルを作るのが続けやすいです。長期保存水(5〜15年保存)は普段使わない「非常時専用」として分けて保管し、ローリング水と組み合わせるとより安心です。

台風前にやること:時系列チェックリスト

台風への備えは「いつやるか」の時間軸も重要です。台風が接近してから動こうとすると、お店の棚が空になっていたり、強風の中で危険な作業をする羽目になったりします。

台風シーズン前(6月頃まで)にやること

  • ☑ 飲料水・非常食・携帯トイレを必要数揃える
  • ☑ 防災リュック・非常持ち出し袋を完成させる
  • ☑ 窓にガラス飛散防止フィルムを貼る
  • ☑ モバイルバッテリー・防災ラジオ・乾電池の予備を揃える
  • ☑ 雨どい・排水溝を清掃する
  • ☑ ハザードマップで自宅の浸水リスクを確認する
  • ☑ 家族と避難場所・避難経路を共有する

台風接近3〜5日前にやること

  • ☑ 気象庁の情報を確認し、台風の進路・規模を把握する
  • ☑ 食料・飲料水を買い足す
  • ☑ スマートフォン・モバイルバッテリー・ポータブル電源をフル充電する
  • ☑ 懐中電灯・防災ラジオの動作確認と電池の補充
  • ☑ 浴槽に水を張る

台風接近直前(前日〜当日朝)にやること

  • ☑ ベランダの物(植木鉢・物干し竿・網戸など)を室内に移動
  • ☑ 窓・雨戸を閉めて施錠する
  • ☑ カーテン・ブラインドを閉める
  • ☑ 1階の家財・家電を高い場所に移動する
  • ☑ ベランダの排水溝の詰まりを確認・清掃する
  • ☑ 電源プラグは必要最小限のものだけ差した状態にする(特に低層階)
  • ☑ 避難指示が出たらすぐ動けるよう非常持ち出し袋を玄関に出す

台風通過後にやること

  • ☑ 浸水・雨漏りがないか確認。浸水していたらブレーカーを上げる前に確認する
  • ☑ 窓の養生テープを早めに剥がす(時間が経つほどのり残りが増える)
  • ☑ 24時間換気システムを再開する(台風中にOFFにした場合)
  • ☑ 使った備蓄品を補充する(ローリングストックの実施)

台風対策グッズについてよくある質問

Q. 飲料水は何日分・何L備えればいい?
A. 内閣府の目安では1人1日3リットル×最低3日分です。大規模な台風や停電の長期化を想定するなら1週間分が望ましいとされています。4人家族で1週間分だと84L(2Lペットボトル42本)が目安です。

Q. 携帯トイレは何回分必要?
A. 成人の排泄回数の目安は1日5回。1週間で1人あたり35回分が備蓄目安です。家族人数×日数で計算し、少し多めに揃えておくと安心です。

Q. 窓に養生テープを貼ると割れにくくなる?
A. なりません。窓ガラスが割れる主な原因は飛来物の衝突であり、養生テープに強度を補強する効果はありません。割れたときの細かい破片の飛散を多少抑える効果はありますが、過信は禁物です。飛散防止フィルム+室内側に段ボールを張る組み合わせのほうが確実です。

Q. モバイルバッテリーを選ぶときの注意点は?
A. 必ずPSEマーク(電気用品安全法適合マーク)を確認してください。無名メーカーの格安品は発火・液漏れのリスクがあります。容量は2万mAh以上、USB-C対応のものが使い勝手が良いです。

Q. ポータブル電源は室内で使っていい?
A. ポータブル電源(バッテリー式)は室内使用OKです。ただしガソリン式の携帯発電機は一酸化炭素中毒のリスクがあるため、室内・車内での使用は絶対に禁止です。消費者庁・東京消防庁も強く注意喚起しています。

Q. 停電したらまず何をすればいい?
A. まずスマートフォン・モバイルバッテリーの充電残量を確認し、防災ラジオで情報収集を始めます。浸水の可能性がある場合はブレーカーをすべて落としてから避難してください(通電火災の防止)。

Q. マンションでも台風対策は必要?
A. 必要です。マンションは停電で断水・エレベーター停止になる可能性があります。また、ベランダから物が飛ぶと近隣に被害を与えます。戸建てとは異なるリスクに合わせた備えが必要です。

Q. 台風対策グッズは100均で全部揃えられる?
A. 揃えられません。ロープ・養生テープ・ウェットティッシュ・アルミブランケットなどの消耗品は100均で十分ですが、モバイルバッテリー・防災ラジオ・ヘルメット・ガラス飛散防止フィルムは品質重視で専門品を選んでください。

Q. 台風による停電はどのくらい続く?
A. 停電の期間は台風の規模・被災状況によって大きく異なります。数時間で復旧するケースもあれば、大型台風では1週間以上続くことも過去に発生しています(2019年台風15号では千葉県の一部で2週間以上の停電が続きました)。「最低3日・できれば1週間」を念頭に置いて準備しておくことをおすすめします。

Q. 子どもがいる家庭で特に気をつけることは?
A. 押さえておくべきポイントは3つです。①月齢に合わせたミルク・離乳食・おむつをローリングストックする、②子どもが食べ慣れていない非常食は食べてくれない場合があるため普段食べているものを備蓄する、③避難時のぐずり・不安を抑えるためにお気に入りのおもちゃや絵本を持ち出し袋に入れておく。詳しくはこの記事内の「ペット・子ども・高齢者がいる家庭の台風対策グッズ」のセクションをご覧ください。

Q. 台風の前日にやることは?
A. この記事内の「台風前にやること:時系列チェックリスト」に前日〜当日朝のToDoをまとめています。特に重要なのは、①ベランダの物をすべて室内に移動する、②浴槽に水を張る(断水対策)、③スマートフォン・バッテリー類をフル充電する、の3点です。当日の朝には避難袋を玄関に出し、いつでも動ける状態にしておきましょう。

台風対策グッズおすすめまとめ

この記事のまとめ

  • 優先順位は「家庭の備え→停電対策→持ち出し袋→屋外対策」の順で揃えていく
  • 飲料水は1人1日3L×最低3日分(できれば1週間分)。生活用水は浴槽で確保
  • 携帯トイレは1人1日5回×日数で計算。断水でトイレが使えなくなる事態に備える
  • 停電対策の基本は「乾電池式ライト+PSEマーク付きモバイルバッテリー+ラジオ」の3点セット
  • ポータブル電源があれば家電まで使えるが、ガソリン式発電機は室内使用禁止
  • 窓の養生テープは強度補強にならない。飛散防止フィルム+雨戸・シャッター+ベランダの片付けが正しい窓対策
  • マンションは停電→断水→エレベーター停止のトリプルリスクに特に注意
  • ローリングストックで備蓄を使いながら補充する仕組みを作ると無駄がない
  • 消耗品は100均で節約し、命に直結するグッズ(充電・照明・情報収集)は品質重視で選ぶ
  • ペット・乳幼児・高齢者がいる家庭は専用グッズ・処方薬・ケージ・液体ミルクを別途備蓄する

台風対策は「台風が来てから慌てて準備する」では間に合いません。グッズが店頭から消え、ゆっくり選ぶ時間もなくなります。この記事を読んだ今日から少しずつ揃えておくことが、何より大切な備えです。

そちゃ
最初は飲料水のペットボトルを多めに買うことと、モバイルバッテリーを1本買うだけでもOKです。完璧を目指さず「少しずつ揃える」を続けてみてください。

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※この記事に掲載している備蓄量の目安・価格帯は2026年3月時点の参考値です。自治体・メーカーの公式情報は随時更新されますので、最新情報はハザードマップポータルサイトや各機関の公式サイトをご確認ください。

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