結論から言うと、焚き火禁止のキャンプ場が増えた背景にはキャンプ場のマナー違反問題があります。加えて2026年1月からは「林野火災警報」という新制度もスタートし、焚き火を取り巻く環境は大きく変わっています。
ただし「焚き火が完全にできなくなった」わけではありません。ルールを正しく理解し、適切な道具とマナーを備えれば、今でも焚き火は十分に楽しめます。
この記事では、焚き火禁止が増えた背景から、知っておくべき法律・新制度、そして焚き火を安全に楽しむための具体的な対策まで、すべてまとめました。
この記事を読んだらわかること
- キャンプ場で焚き火・直火禁止が増えた背景
- 「直火禁止」と「焚き火全面禁止」の違い
- 焚き火に関わる法律・条例の全体像
- 2026年1月スタートの「林野火災警報」の仕組みと罰則
- 焚き火禁止が増えた中でも焚き火を楽しむための具体的な対策
- 焚き火台・焚き火シートの選び方のポイント
- キャンパーが守るべき焚き火マナー
目次
キャンプ場で焚き火禁止が増えた背景

なぜ焚き火禁止のキャンプ場が増えているのか。複数の要因が絡み合っていますが、ここでは公的データや業界団体の調査で確認できる範囲で整理します。
① 業界団体調査で明らかになったマナー違反の実態
一般社団法人日本オートキャンプ協会が全国オートキャンプ場約1,000施設を対象に実施した「オートキャンプ場のルール、マナーに関する調査」(2021年10月25日公表・回答136施設)によると、半数以上のキャンプ場で「直火」を禁止している実態が明らかになりました。
同調査では繁忙期1週間あたりのマナー違反報告件数は平均2.49件にのぼり、「焚き火」や「ゴミ置き場」におけるマナー違反は多くのキャンプ場で毎週のように発生していると報告されています。違反者の傾向としては、年代に関わらず「ビギナーキャンパー」「人数の多いファミリー」「グループキャンパー」が多いという結果でした。
同調査で報告された具体的な悪質マナー違反の例には、以下のようなものが挙げられています。
・川に炭を捨てる、川でコンロや焚き火台を洗う行為
・焚火台の夜間放置でサイトの芝生が焼けた
・備品やキャビン棟デッキのテーブルを焦がして黙って帰る
・燃えるゴミの中に中身が半分残ったガス缶を投入
出典:日本オートキャンプ協会「オートキャンプ場のルール、マナーに関する調査報告」
② 「焚き逃げ」と消火不十分による火災リスク
「焚き逃げ」とは、直火で焚き火をした後に消火も後片付けもせずにその場を立ち去る行為のことです。燃え残りの薪に火種が残っていれば火災に直結する危険な行為です。
キャンプ情報メディア「SOTOBIRA」がキャンプ場各社に取材した実例では、福島県のふくしま県民の森フォレストパークあだたらで「お客さまが完全に消火されていない焚き火後の薪をサイト内に放置してチェックアウトし、ほかのお客さまの通報により緑地が焦げていることが判明した」事例が報告されています。
③ ゴミの焼却や炭の埋め戻し
焚き火をゴミ焼却炉代わりに使う行為も問題です。紙類を燃やせば火のついた灰が風で舞い上がって火災リスクが高まりますし、プラスチックやビニールを燃やせば有害物質が発生して周囲に迷惑がかかります。なお、廃棄物処理法では家庭ゴミを焼却する行為は原則禁止されており(同法第16条の2)、違反すれば5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、炭や燃えカスを地面に埋めて隠す行為も問題視されています。炭は自然に還りません。埋めても分解されずに残り続けるため、環境への悪影響が蓄積していきます。
④ 地面や植生へのダメージ
直火で焼かれた地面は、表層の土壌構造が壊れ、回復に時間がかかります。芝生の焦げ跡は景観を損ね、次の利用者の快適性も下がります。キャンプ場管理者にとっては修復コストが大きな負担です。
SOTOBIRAの取材では、千葉県の成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場が「直火によって芝生が枯れてしまった」と回答しており、長野県のACN信州伊那谷キャンパーズヴィレッジでは「焦げが薄ければ排除し、厚い場合は掘り返して新しい土を入れる」という対応をしているとのことです。修復作業がキャンプ場運営の大きな負担になっていることがうかがえます。
⑤ 林野火災の出火原因に占める「たき火」の割合
消防庁の令和6年統計によると、林野火災833件のうち「たき火」が244件(29.3%)で最多の出火原因となっています。林野庁公式サイトでも、原因が明らかな林野火災のうち「たき火」が最多と報告されています。
林野火災は1月〜5月に集中して発生する傾向があり(林野庁公式:「山火事の約7割が冬から春(1月〜5月)にかけて集中」)、消火が不十分な焚き火が山火事につながるケースは決して他人事ではありません。
出典:消防庁「令和6年(1〜12月)における火災の概要(概数)」/林野庁「山火事のおきやすい時期はいつ?」
⑥ 利用者マナーや住民の声を背景に閉鎖したキャンプ場の事例
キャンプ場が閉鎖に至った背景には、利用者のマナー違反だけでなく、近隣住民からの苦情や地域住民の意向が影響しているケースもあります。実際に閉鎖された事例を3つ紹介します。
・岐阜県揖斐川町 粕川オートキャンプ場:2021年4月20日に揖斐川町がキャンプ・バーベキューの永久禁止を発表。理由は新型コロナウイルス感染拡大防止と近隣住民からの苦情
・北海道洞爺湖町 洞爺地区湖畔エリア(中央公園・小公園・浮見堂公園・曙公園):令和3年度よりキャンプ利用を禁止。地域住民から湖畔のあり方を見直してほしいとの声と、コロナ禍以降の人の集中を避ける必要性が公式理由として挙げられている
・東京都神津島の無料キャンプ場2ヶ所:騒音やゴミ散乱などマナーの悪化を理由に廃止(産経新聞・東京新聞報道)
特に無料キャンプ場は管理人員が限られるため、利用者のマナーや近隣環境への配慮が改善されなければ存続が難しいのが現状です。
⑦ キャンプブームに伴うビギナー層の流入
キャンプ業界では2018年頃から第二次キャンプブームと言われる現象が起きており、日本オートキャンプ協会の調査ではマナー違反者の傾向として「ビギナーキャンパー」が多いと報告されています。ルールやマナーを十分に知らないまま焚き火を行う初心者の流入が、キャンプ場側の規制強化につながっている側面があります。
なお、オートキャンプ参加人口自体はコロナ禍の2020年に一度減少(610万人)した後、2021年に750万人に回復し、2022年650万人、2023年600万人と近年は減少傾向です(オートキャンプ白書2024)。「キャンプ人口が右肩上がりで増え続けている」わけではない点には注意が必要です。
出典:日本オートキャンプ協会「レジャー白書2024に見るオートキャンプの動向」
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「直火禁止」と「焚き火全面禁止」はまったく別のルール

「直火禁止」と「焚き火禁止」を混同しているキャンパーは少なくありません。この2つは意味がまったく異なるため、正しく理解しておきましょう。
直火とは何か
直火とは、焚き火台などの器具を使わず、薪や炭を地面に直接置いて火を起こすことです。石で囲んだだけや穴を掘って焚き火をする方法も、地面に熱が直接伝わるため直火と判断されることがあります。
キャンプ場の焚き火ルールは4パターン
キャンプ場によって焚き火のルールはさまざまですが、大きく分けると以下の4パターンです。
| ルール | 内容 |
|---|---|
| 直火OK | 指定エリア、または全面で直火可能 |
| 直火NG・焚き火台OK | 焚き火台を使えば焚き火可能 |
| 指定場所のみ | かまどや調理場でのみ火の使用可能 |
| 焚き火全面禁止 | 焚き火台を含め、焚き火自体が不可 |
日本オートキャンプ協会の前述の調査では、半数以上のキャンプ場で直火が禁止とされており、「直火NG・焚き火台使用ならOK」というパターンが多くのキャンプ場で採用されています。つまり、焚き火台を持っていけば、多くのキャンプ場で焚き火は楽しめます。
焚き火に関わる法律と条例|知らなかったでは済まされない
キャンプ場のルール以前に、焚き火には法律上の規制があります。場所や状況によっては違法になるケースがあるため、基本的な法律は押さえておきましょう。
焚き火そのものは違法ではない
まず前提として、キャンプ場などでの軽微な焚き火やバーベキューは違法ではありません。廃棄物処理法施行令第14条第5号で、「たき火その他日常生活を営む上で通常行われる廃棄物の焼却であつて軽微なもの」は焼却禁止の例外として認められています。
ただし、薪を燃料として使う焚き火は問題ありませんが、焚き火でプラスチックやビニール等のゴミを燃やす行為は違法です。
場所によっては法律で禁止されている
| 場所 | 焚き火の可否 | 根拠法令 |
|---|---|---|
| 国立・国定公園の特別保護地区 | 原則禁止(許可制) | 自然公園法 第21条 |
| 国が設置する都市公園の指定場所以外 | 禁止 | 都市公園法施行令 第18条 |
| 自治体の都市公園 | 条例による(多くが禁止) | 各自治体の都市公園条例 |
| キャンプ場 | 施設ルールに従う | 各施設の利用規約 |
| 河川敷・海岸 | 自治体条例による | 各自治体条例 |
| 自宅の庭 | 軽微な焚き火は例外扱い | 廃棄物処理法(自治体条例で禁止の場合あり) |
| 山林内 | 土地所有者の許可が必要 | 森林法・軽犯罪法 |
※都市公園法施行令第18条は国が設置する都市公園(国営公園)にのみ適用される法律です。各自治体が設置する都市公園については、それぞれの自治体が定める都市公園条例が根拠となります。多くの自治体条例で指定場所以外での焚き火が禁止されています。
軽犯罪法・消防法にも注意
軽犯罪法第1条第9号では、「相当の注意をしないで、建物、森林その他燃えるような物の附近で火をたき、又はガソリンその他引火し易い物の附近で火気を用いた者」は拘留または科料の対象となります。また、消防法第3条第1項では、消防吏員が火災予防上危険と認める焚き火に対して、禁止や停止などを命じることができると規定されています。
河川敷での焚き火は要確認
河川敷は基本的に自由使用が認められていますが、自治体の条例でバーベキューや焚き火が禁止されている場所が増えています。事前に管理している河川管理事務所に確認してから利用しましょう。
2026年スタートの新ルール「林野火災警報・注意報」とは

2026年1月から全国の市町村で「林野火災警報」の運用が始まりました。キャンパーにとって重要な制度なので、正しく理解しておきましょう。
新制度が導入された背景
きっかけは2025年2月26日に岩手県大船渡市で発生した大規模林野火災です。消防庁の公式報告書によれば、延焼範囲は約3,370ヘクタール(昭和39年以降最大)、焼損棟数は住家90棟・住家以外136棟の合計226棟、死者1名という被害となりました(2月26日覚知、3月9日鎮圧、4月7日鎮火)。林野庁の発表では焼損面積は約2,900ヘクタール(過去60年で最大)とされています。
これを受けて消防庁・林野庁・気象庁が制度を検討した結果、市町村の火災予防条例に基づく新たな運用が始まりました。林野火災警報は2026年1月1日から運用開始、林野火災注意報は自治体により2026年4月以降順次運用開始となっています(東京消防庁の場合、注意報は2026年4月1日から)。
出典:消防庁「大船渡市林野火災を踏まえた消防防災対策のあり方に関する検討会報告書」(令和7年8月26日)/林野庁「大船渡市林野火災への対応状況について」(令和7年4月)/東京消防庁「林野火災警報等の運用開始について」
警報と注意報の違い
| 区分 | 林野火災注意報 | 林野火災警報 |
|---|---|---|
| 発令条件の例 | 直前3日間の降水量1mm以下+乾燥注意報等 | 注意報の条件+強風注意報 |
| 火の使用 | 控える努力義務 | 禁止 |
| 罰則 | なし | 30万円以下の罰金または拘留 |
| 発令期間 | 毎年1月1日〜5月31日 | 毎年1月1日〜5月31日 |
| 運用開始 | 自治体により2026年4月以降 | 2026年1月1日 |
※発令指標や対象区域は市町村ごとに異なる場合があります。詳細は各自治体の消防本部や防災ポータルサイトでご確認ください。
キャンプへの具体的な影響
警報が発令されると、対象区域内のキャンプ場では焚き火台を使っていても焚き火・薪ストーブなど屋外で裸火で火の粉が飛散する行為は制限されます。一部のキャンプ場では注意報の段階から焚き火の自粛を要請するケースもあります。
東京消防庁の説明によれば、バーベキュー台やガスコンロなど火の粉が飛散しない形態の火器は、使用方法に従って使う限り制限対象外とされています。
「焚き火が全面禁止になった」は誤解
SNS上で「2026年から焚き火ができなくなる」という情報が広まりましたが、これは誤解です。実際は特定の気象条件下・特定区域における条件付きの制限であり、常に焚き火ができなくなるわけではありません。6月〜12月は発令期間外ですし、対象区域外のキャンプ場には影響しません。
日本気象協会tenki.jpの報道によれば、2026年1月4日に岩手県宮古市などで制定後全国で初の「林野火災警報」が発令されました。キャンプの予約前に、利用予定のキャンプ場が対象区域かどうか、発令状況はどうかを確認する習慣をつけましょう。各自治体の防災ポータルサイトや消防本部のHPで確認できます。
出典:政府広報オンライン「山火事を防ぐためにできること」/日本気象協会tenki.jp「2026年1月から運用スタート『林野火災注意報・警報』とは」
焚き火禁止が増えた中でも焚き火を楽しむ3つの対策

焚き火禁止が増えたからといって、焚き火を諦める必要はありません。正しい道具と知識があれば、ルールの範囲内で焚き火は十分に楽しめます。
対策① 焚き火台を使う
直火禁止のキャンプ場でも、焚き火台を使えばOKという施設が多くあります。焚き火台は地面から火を浮かせることで土壌や芝生へのダメージを軽減できるため、環境にもやさしい選択です。
焚き火台を選ぶ際のポイントは以下の3点です。
地面からの高さ:火床の位置が低すぎると輻射熱で芝を焼いてしまうことがあります。地面から十分な距離が確保できるモデルを選びましょう。
灰受けの有無:灰受け付きのモデルなら、燃えカスが地面に落ちるのを防げて後片付けも楽になります。
収納性・重量:車移動メインなら多少重くてもOKですが、徒歩キャンプなら軽量・コンパクトなモデルが必須です。
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対策② 焚き火シート(耐火シート)を併用する
焚き火台だけでは芝生や地面へのダメージを完全には防げません。焚き火台の下に焚き火シートを敷くことで、火の粉や輻射熱から地面を保護できます。多くのキャンプ場で焚き火シートの使用がマナーとして求められており、今や必須アイテムといえます。
焚き火シートの素材は大きく3種類あります。
| 素材 | 耐熱性 | 手触り | 携帯性 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| ガラス繊維 | 連続700〜800℃・瞬間1,500℃前後 | 使用を重ねるとチクチク | 普通 | 1,000〜3,000円 |
| 耐炎繊維 | 中程度 | 滑らかで安全 | コンパクト | 3,000〜5,000円 |
| シリカ繊維 | 連続1,000℃以上・瞬間1,500〜1,700℃ | 加工による | 普通 | 3,000〜6,000円 |
サイズは焚き火台の幅の2倍〜4倍を目安に選びましょう。50cm角の焚き火台なら1m角のシートが適切です。焚き火の炎は条件により300〜1,100℃程度まで変化するため、連続使用温度800℃以上のものが安心です。四隅にペグ穴(ハトメ)が付いたものは風で飛ばされにくく、安全性が高まります。
対策③ 直火OKのキャンプ場を選ぶ
数は限られますが、直火OKのキャンプ場は存在します。キャンプ場予約サイト「なっぷ」では直火可能なキャンプ場を検索できるので、直火で焚き火を楽しみたい方は活用してみてください。
たとえば福岡県八女市の「奥八女焚火の森キャンプフィールド」には、棚田状の区画に石組みのかまどが用意された「Bサイト直火焚火OKエリア」があります。「忙しい日々に焚き火を囲む、やさしい時間を。」をコンセプトに、直火文化を守る取り組みが特徴です。
ただし、直火OKのキャンプ場でも全エリアがOKとは限りません。指定エリアを必ず確認し、マナーを徹底することが大切です。直火OKのキャンプ場を存続させられるかどうかは、利用者一人ひとりの行動にかかっています。
▶ なっぷ「直火OKキャンプ場一覧」/奥八女焚火の森キャンプフィールド公式
これだけは守りたい|焚き火の基本マナー

焚き火禁止のキャンプ場をこれ以上増やさないために、キャンパー全員が守るべき基本マナーを整理しました。
焚き火を始める前に確認すること
まず、キャンプ場のルールを必ず確認しましょう。直火の可否、焚き火の終了時間、灰の処理方法はキャンプ場ごとに異なります。予約時やチェックイン時に聞いておくのが確実です。
焚き火台は立木やテントから一定の距離を確保して設置しましょう。Coleman公式では「テントと焚き火台は最低でも2〜3mほど離す」のが基本とされています。自分のテントだけでなく、隣接サイトとの距離も意識してください。焚き火台の下には焚き火シートを忘れずに敷いてください。
焚き火中に気をつけること
燃やしていいのは薪や木の枝など自然物だけです。紙類、ダンボール、プラスチック、ビニールなどのゴミは絶対に燃やしてはいけません。紙は灰が風で舞い上がって火災リスクが高まりますし、プラスチックは有害物質と悪臭を発生させます。
風が強い日は焚き火を控える判断も大切です。気象庁の風力階級では風速5.5m/s以上(風力4=和風)になると砂ぼこりが立ち、紙片が舞い上がる程度の風になります。秋田市消防警防規程など自治体の火災警報基準では平均風速8m/s以上で警報が発令される例もあり、キャンプ場での焚き火中止の判断はこれより安全側で考えるのが基本です。
消灯時間(多くのキャンプ場で21〜22時)には焚き火を終わらせましょう。30分〜1時間前から新たな薪の追加をやめて、消灯時間までに火が落ち着くように逆算してください。
焚き火の後片付けが最も重要
消えているように見えても、炭の内部には火種が残っていることが多くあります。表面温度が下がっても内部では高温を保ち続けるため、見た目だけで判断するのは危険です。火消し壺を使って確実に消火し、灰や炭はキャンプ場の指定場所に捨てるか持ち帰りましょう。
絶対にやってはいけないこと
・炭や灰を地面に埋める(炭は自然に還らない)
・消火が不十分なまま就寝・帰宅する
・燃え残りの薪や炭をサイトに放置して帰る
焚き火禁止に関するよくある質問
Q. 焚き火台を使えばどのキャンプ場でも焚き火できる?
いいえ。多くのキャンプ場では焚き火台使用OKですが、焚き火自体が全面禁止の施設もあります。また、林野火災警報の発令中は焚き火台を使っていても屋外で裸火で火の粉が飛散する行為は制限されます。必ずキャンプ場のルールと発令状況を事前に確認してください。
Q. 河川敷で焚き火をしてもいい?
河川敷は基本的に自由使用が認められていますが、自治体の条例で禁止されている場所が増えています。管理している河川管理事務所に事前確認するのが確実です。
Q. 林野火災警報はいつ発令される?
毎年1月1日〜5月31日の期間中、一定の気象条件(少雨・乾燥・強風)を満たした場合に、該当する市町村ごとに発令されます。2026年1月4日には岩手県宮古市などで制定後全国初の発令事例がありました。
Q. 林野火災警報が発令されているかどうかはどこで確認できる?
各自治体の消防本部・防災ポータルサイトで確認できます。たとえば東京消防庁は「林野火災警報等の発令状況ページ」を公開しており、公式X・Facebook・公式アプリでも通知を受け取れます。お住まいの地域や行き先の自治体のサイトをブックマークしておくと便利です。
Q. 林野火災警報中でもガスコンロは使える?
はい。バーベキュー台、七輪、ガスコンロなど火の粉が飛散しない形態の火器は、使用方法に従って使用する限り制限対象外とされています(東京消防庁等の説明より)。ただし、キャンプ場ごとの判断で中止を求められる場合もあります。
Q. 焚き火台の下に焚き火シート以外に何か敷くべき?
基本的には焚き火シートだけで十分ですが、芝生サイトでは焚き火シートの下に難燃性のグランドシートを追加すると、輻射熱による芝の焼けをさらに防げます。連続使用温度800℃以上のシートを、焚き火台の幅の2〜4倍のサイズで用意するのが安心です。
Q. 焚き火の後の灰や炭はどう処理するのが正解?
キャンプ場に灰捨て場が用意されている場合は、完全に消火を確認したうえでそこに捨てます。灰捨て場がない場合は、火消し壺に入れて完全消火させ、自宅まで持ち帰って各自治体のルールに従って処分してください。地面に埋める、サイトに放置する、自然に投棄するのはすべてNGです。
Q. 自宅の庭で焚き火は違法?
軽微な焚き火やバーベキューは廃棄物処理法施行令第14条第5号により例外として認められています。ただし自治体の条例で制限されている場合があり、住宅密集地では煙や臭いで通報・行政指導の対象になる可能性があります。法律の解釈は複雑なため、不安な場合はお住まいの自治体や最寄りの消防署に確認することをおすすめします。
キャンプの焚き火禁止が増えた理由と対策|まとめ
この記事のまとめ
- 日本オートキャンプ協会の調査で、半数以上のキャンプ場が直火を禁止。焚き火やゴミ置き場のマナー違反が毎週のように発生している実態が報告されている
- 「直火禁止」と「焚き火全面禁止」は別物。直火NGでも焚き火台を使えばOKのキャンプ場が多い
- 場所によっては法律で焚き火が禁止されている。国立公園の特別保護地区、国が設置する都市公園の指定外場所など
- 2026年1月から「林野火災警報」が運用開始。警報中の屋外裸火使用は制限され、違反は30万円以下の罰金または拘留
- 焚き火を楽しむなら、焚き火台+焚き火シートのセット使用が基本。直火OKのキャンプ場(奥八女焚火の森キャンプフィールド等)を選ぶ方法もある
- 焚き火の後始末が最も重要。表面が冷めていても炭の内部に火種が残ることが多い。火消し壺で確実に消火を
焚き火はキャンプの楽しみの一つです。炎を眺めながら過ごす時間は、キャンプでしか味わえない体験でしょう。
しかし、焚き火を楽しめる場所を維持できるかどうかは、私たちキャンパー一人ひとりの行動にかかっています。ルールとマナーを守り、来た時よりきれいにして帰る。この当たり前のことを徹底することが、焚き火文化を次の世代に残す方法です。
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※この記事の内容は2026年5月26日時点の情報に基づいています。法律・条例・各キャンプ場のルール・林野火災警報の運用状況は変更される場合があります。最新情報は各自治体や利用予定のキャンプ場・公式サイトにご確認ください。